No Title

 【7-9-5(Thursday)】

特に何もない1日だった。

ってだけだともっと他に書けってウルセーのが出てくるんで。それっぽい事でも書いときマショーネ。


 目が覚めるなり身体を蝕むやけに重苦しい空気に嫌気が差す。気晴らしにと水分を口に含むが、生温い液体が喉を通る感覚だけが脳に伝搬する。このところ体内の巡りが悪く、発汗も平常時より抑制されていた。

 邪魔な髪を纏めて縛る。普段は汗で額に張り付く髪も今日は律儀に従おうとするが湿気には敵わず、一本二本と逃げていた。これから秋に移り変わるという時期にも関わらず、残暑がすぐ横でせせ笑っていた。


 特に予定は無いが、身支度をするのは自分の中で定めたルーチンワークと化していた。常に気を張る姿をしていなければ心が休まらない。自分の中に自分が生んだ魔が巣食う。まるで誰かに常に監視されているような錯覚すら覚える。

 仕方ないので作業を開始した。黙々と、ただ淡々と目の前のコンピュータに打ち込み続ける。時には人工知能に助言を求め、得た情報を取捨選択しながら糸を紡ぐ。その先には光があると信じ、細い一筋の線を辿る。

 やがてその線が途切れた折に、窓の外から光が漏れていないことに気がついた。気が付けば夕食を摂る時間と化していた。そっと複雑に絡んだ蜘蛛の糸を丸めて懐に仕舞い、餓えた身体に栄養を入れる。

 ここで投げ出すのは簡単だが、釈迦は只の愚か者を救いはしない。蜘蛛の子を散らし遂には自らも落ちたカンダタになりたくなければ、他者に説法を説く前に自ら悟りを得ることだ。


 最近は何かを批評する前に先ず経験を重ねる事を始めた。昨今では有難いことにその道の先駆者が率先し知恵を書き残している事が多く、手軽に何かを始めやすくなった。

 いずれはこの縺れた糸も綺麗に解き一本の真っ直ぐな線にしてやらねばならない。誰かに手繰り寄せて貰うだけでは得られない経験と尊敬の念を得るために。



とマー、こんなカンジ?

オレの話は半分ホントで半分ウソくらいの感覚で捉えてよろし。

んじゃまた解いてくるんで。マタネ。